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義務論理について考える

義務論理(Deontic logic)について考えてみます

義務論理の意味論について

義務論理の意味論

善悪が道徳的に正しい・正しくないを意味しているとすると、命題論理における真偽値の類推として、善悪値を考えることができそうなものである。ところが、善悪値関数あるいはそのような概念に基づいた義務論理の意味論の基礎付けは試みられていない。

 

その大きな理由は、後の論考で詳述するが、善悪は真偽とまったく同様には扱えず、命題論理のトートロジーが、トートロジーでなくなってしまうためである。しかし、類推が妥当でないことは、このような基礎付けが徒労であることを意味しない。むしろ、義務論理の独自性の要因になるではないだろうか。

 

後の論考で、善悪の概念が、どのように真偽の概念と異なるか検討し、命題論理を模倣しつつパラドックスを回避するような意味論の構成方法、および対応する構文論を提示したい。